変身の文章 カフカ
■今日の文章
ある朝、グレゴール・ザムがなにか胸騒ぎのする夢からさめると、
ベットのなかの自分が一匹のばかでかい毒虫に変わってしまっているのに
気づいた。
彼は甲羅のようにかたい背中を下にしてねており、ちょっと頭をあげると、
褐色の腹のせりあがっているのがみえた。
弓なりになったつっかえ棒のような幾つもの環節で仕切られていて、
その腹のてっぺんには、今にも布団がごっそりずり落ちんばかりに
なりながら、辛うじてふみとどまっていた。
■読後ノオト(これは解説ではありません)
この文章をはじめて読んだときの衝撃は今も記憶に残ってる。
全く言葉が出ず、頭の中が不気味に回転していた。
表現の自由に関する「規制緩和」が烈しいため(笑)、あまりインパクト
はないかもしれない。
もちろん、この文章を創造したのは、カフカです。
受験問題にはなりにくい、衝撃の一文です。


