ジョージ・オーウェルの文章
■今日の文章
ナショナリストの考え方の中には、真実なのに嘘、知っているのに
知らないことになっているという事実が、いろいろある。
知っている事実でも、認めるのに耐えられないというので脇へ押し
のけられたまま、意識的に論理的思考から外されてしまうことが
あるかと思えば、
綿密に検討されたにもかかわらず、自分ひとりの心の中でさえ、
事実であることをぜったいに認めないといったことが起こるのだ。
■読後ノオト(これは解説ではありません)
ちょっと分りにくいかもしれない。
ナショナリズムということを思い浮かべてみなくてはならないから。
ところがどうして、私たちの日常では、なかなかナショナリズムと
いうものが馴染みにくいことになっているので、さらに悪い。
ジョージ・オーウェル。
ナショナリズムを独断と偏見で断定してしまうなら、自分のことを
優先順位一番とする思考と定義する。
だとすれば、彼の深い洞察も多少なりともお感じ頂けるのでは?
自分の中の認めがたいものを認めることは難しいものですからね。
他国に統治されていた自国の民衆が、他国統治に反対して起きてくる
民族主義におけるナショナリズムとは一応区別していただく方がよい
でしょう。蛇足まで。


