ペリクレスの演説 トゥキュディデスの文章
■今日の文章
されば今ここで諸君の決心を要求する。
身に害を蒙るまえに屈服するか、それとも、私がよしと判断するように、
戦うか、そして若し戦うとすれば、原因の軽重いかんにかかわらず妥協を
排し、汲々たる現状維持を忌否する態度を決して貰いたい。
なぜならば、対等たるべき間柄の一国が他の国に、法的根拠もない要求を
強いれば、事の大小如何にかかわらず、これは相手に隷属を強いることに
ひとしい。
■読後ノオト(これは解説ではありません)
この文章は、トゥキュディデスが著した「戦史」の中で、ペリクレスの
演説を記述した部分です。
「戦史」はペロポネソス戦争を著したもので、全てが真実とは言い難い
と言われていますが、政治家や軍人の演説を引用し、語らせるという
方法論はトゥキュディデスが始めだったと言います。
中でも演説の名手としても知られたペリクレスの演説は、後世の政治家に
影響を与え、そのキッカケとなったのが、トゥキュディデスの「戦史」と
言われています。
確かに引用した文章は、なかなか立派なものですね。声を出して潔く
読んでみると、とても良く分ります。
翻訳も巧み、ということなのでしょうか?


