サミュエル・ベケット
■今日の文章
私はどこへ行こうか、もし行けるなら。
誰になろうか、もしなれるなら。
何を口にしようか、まだあるなら。
そう言っているのは誰だ、私だと言っているのは?
■読後ノオト(これは解説ではありません)
学生時代に彼の作品を読んでいると尊敬された。なぜだか当時は
分らなかった。
活字であれば何でも良かった時代なのに、ベケットやアントール・
アルトーを読んでいることは、評価されることだったらしい。
当時、それほど面白いと思っていた訳ではないが、不条理やら
存在やら、そういうやくざな言葉で頭の中を一杯にしていることが
ちっぽけな自尊心を満足させていたのだろう。
この文章の作者は、サミュエル・ベケットです。


