徳川家康 及ばざるは過ぎたるよりまされリ
■ページ1■今日の文章
人の一生は重荷を負(おい)て遠き道をゆくが如し。いそぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし。こころに望みおこらば、困窮したる
時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基(もとい)。いかりは敵とおもへ。
勝つ事ばかりを知りてまくる事をしらざれば、害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされリ。
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■ページ2■解説
16世紀に74歳まで生きたこと自体、本来化け物と呼んで良いののでは
ないか?
260年も続いた徳川の時代の礎を築いた徳川家康は、東照宮遺訓の中で
上の文章を残している。
信長の生き様と秀吉の生き様をずっと見続け、おそらく家康という
男は、人生の達人と言って良いに違いない。
一字一句が尤もと感じつつ、その悠長さが未だに我慢できない。
天下のおおたぬきの言葉だと思って、しかっり読んでみて下さい。
やはり名文と言えるでしょう。彼の生き様を想像するならば。


