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ニジンスキー 牧神の午後

■ページ1■今日の文章


私は肉体をまとった感情であり、肉体をまとった知性ではない。


私は肉体である。私は感情である。


私は肉体と感情をまとった神である。


私は人間だ。神ではない。


私は単純だ。私のことを考えていはいけない。


私は感じ、感情を通して理解しなければならない。


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■ページ2■解説


20世紀前半にヨーロッパを席巻したディアギレフが率いる
ロシア・バレエ団については、マンガで知っている方が
いるかもしれない。


中でもバレエ団の花形だったニジンスキーは天才舞踏家の
評価が高かった。


この文章は彼の手記である。
もちろん、実際に見た訳ではないけれど、「牧神の午後」で
見せたいわくつきの振り付けについての逸話は絶えない。


牧神を演じるニジンスキーが恍惚として表情で下半身を
擦り付けるような振り付けは、当時大きな話題を呼んだ。


様々な分野で活躍した人間の書く様々な手記には、物書き
とは異質の経験に裏打ちされた優れた文章がある。


ニジンスキーの手記なんて、演劇を専攻する学生ぐらいしか
読まないかもしれないが、全く異質の感性を持つ人間の文章
を読むことができる。

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