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勝海舟 幕末維新を駆け抜けた男の了見

幕末維新を駆け抜けた男の了見


■今日の文章


世の中に無神経ほど強いものはない。あの庭先のとんぼをごらんよ。
尻尾を切って放しても、平気で飛んで行くではないか。


おれなどもまとんぼぐらいのところで、とても人間の仲間入りは
できないかもしれない。


むやみに神経を使って、やたらに世間のことを苦に病み、朝から
晩まで頼みもしないことに奔走して、そでが為に頭が禿げ白くなって、


まだ年も取らないのに耄碌(もうろく)してしまうというような
憂国家とかいうものには、おれなどとてもなれない。


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■解説


昨年のことだったと思う。スマップの香取慎吾が近藤勇を好演した
「新撰組」で、この人を演じたのは野田秀樹だったと思う。


彼の話っぷりは、案外、いい感じ、だったのではないか、と思う。


激動の幕末から維新にかけて、坂本竜馬、西郷隆盛から師事された
この男、今時代に無くてはならぬ存在だったと思う。


当時の知識レベルでは、最も早く西欧に対する深い造詣を持ちながら
話せば、ザックバランなべらんめー調で、傑物の誉れを感じる。


勝海舟。
その生涯は決して満足すべきものではなかったかもしれない。


しかし、幕末の若き志士たちの中にあって、不世出の傑物であった
ことに、どなたも異存はないでしょう。

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