ピーター・ブライアン・メダウォー ノーベル賞を受賞した科学者が書くのは?
ノーベル賞を受賞した科学者が書くのは?
■今日の文章
根源的なことがらについての疑問、たとえば人間の起源
や目的、運命などに関する問いに対しては、われわれは
決して答えられないかもしれない。
しかし、個人としてであれ、政治的な人間としてであれ、
われわれは将来起こることがらに対して多少の発言権が
あるはずだ。
われわれの運命は、われわれ自身が作るもの以外のどの
ようなものでありうるだろうか?
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■解説
この文章を書いたのは、ピーター・ブライアン・メダウォー
というイギリスの動物学者であり免疫学者である。
いくらなんでもこんな学者の業績についてコメントできる
はずもないが、免疫寛容の現象の発見者して、ノーベル賞を
受賞している。
科学者が書く文章は常にこのようなものだと言える。
どういう意味かというと、彼のような、その研究分野の大家
にかぎって、人類が求めている根源的な問題に対する回答を
いとも簡単に「不可能」と言い切ってしまう。
なぜだろうか?
最先端の研究を続け、突き詰めようとすればするほど、第1級
の科学者であればあるほど、
「真理」に到達する、まさにその段階で、あたかも約束されて
いたかのごとく、神の力の存在に気づいて帰ってきたしまうに
違いない。
全てを解明しようとする科学者の意志は、
私たちが生きる運命は、まさにそれを生きる私たちの意志が創り
出しているということを、揺ぎない確信として語る。
私たちは研究を通して、私たちが何も知らないことを悟るのみ。


