杜甫 国破れて山河あり
国破れて山河あり
■今日の文章
国破れて山河あり
城春にして草木深し
時に感じて花にも涙をそそぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす
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■解説
ほとんど説明無用の名文であり、有名な漢詩ですが、理解を深める
ために、内容の解説を一応書いておきましょう。
国の都は破壊され、昔の姿を留めているのは山河ばかりである。
城の内側にも春がやってきて、いまや草木が生い茂っている。
この先行き不透明な時を思うと、美しい花を見ても涙が流れ落ち
親しい人達との別れを嘆いて、鳥の声にも胸騒ぎを感じるように
なりました(以上)
作者の「杜甫」(とほ、と読みます)の解説も、かんたんに。
中国の唐の時代の人で、李白と双璧をなすトップレベルの詩人です。
この一節は「春望」という詩の一部です。
本来、漢字だけで書かれているのですが、訓読にした文章を載せま
した。
「訓読」という読み方自体が、開発に次ぐ開発によって生み出された
日本独特の読み方であることは知っておいても良いことだと思います。
なぜなら、かつて訓読されたものが声を出して素読される時代があり、
現在の散文にも、テンポというかリズムというか、そういうものを
影響として残しているものが非常に多いと感じているからです。
今はそんな時代ではないですが、教養としてそらんじもて良い詩の
代表格とも言えますね。
良い文章ですから、声を出して読むことを楽しんでいただくと嬉しい
です。


