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アレクサンドル・プーシキン 国民的詩人が書く文章とは?

国民的詩人が書く文章とは?


おもいでが音もなく
ながい巻物をくりひろげる。

わたしは嫌悪のこころをもって
おのれの生涯を読みかえし
身をおののかせ、のろいの声をあげ
なげきつつ、にがいなみだを流す。

けれども悲しい記憶のかずかずは
もはや消し去るよしもない。


この詩の書き手が近代ロシア文学に与えた影響は大きい。ほとんど
ロシア近代文学を確立したと言われる。

彼はロシアでも名だたる名家に生まれ、ロシアが近代化する時代を生き、
近代化を進める上で抱えることになる諸問題を文学に表現したとも言われる。

今日を取り上げた文章を皆さんはどんな風に読まれるだろうか?
暗い、何とも暗いこの詩は、作者が意図的に創作したものにせよ、この暗さを
読み手に印象づける文章力は、たぐい稀な才能なのだ。

しかし、こんなに暗い詩を書いたためなのか、妻を巡る決闘で受けた致命傷の
ため、38歳の若さで命を落としている。

彼こそが近代ロシア文学の父にして、国民的詩人、
アレクサンドル・プーシキンなのである。

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