プラトン 魂の不死について
魂の不死について
■今日の文章
正しく哲学している人々は死ぬことの練習をしているのだ。
そして、死んでいることは、かれらにとっては、誰にもまして、
少しも恐ろしくないのである。
こういう風に考えてみたまえ。
もしも、かれらが到るところで肉体と仲たがいをしてきて、
魂それ自身だけを持とうと熱望してきたのに、
そのことが起こると、恐怖を覚え憤激するというのでは、
これ以上の不合理はないだろう。
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■解説
死は魂の消滅ではなく,人間のうちにある神的な霊魂の
肉体の牢獄からの解放である。
なんとも回りくどい、しかしながら、こういう文章を丁寧に
辛抱強く読む経験を積むことによって、頭を鍛えることが
できる。
この文章の出典先では、ソクラテスが死を間近にひかえている
という状況設定の下で魂の不死についての対話が展開されて
います。
それがプラトンが表わした「パイドン」でです。
言葉に関心の強い自分には「ゴルギアス」の方が面白かった
という記憶があります。
しかし、プラトンの対話編に挑戦する読書経験は、できれば
積んでおいた方がよいでしょう、特に若い頃に。
カントやへーゲルの著作を読むことに比べたら、書かれた内容
が難しいという恨みがあるが、読み通すために知識は必要でなく
1行1行、丁寧に読んでいけば、思わぬ感動を得るでしょう。


